プチコミック8月号（7月8日発売）に掲載の「どうしようもない僕とキスしよう」北川みゆき先生の大人気のシリーズ、第5話目です。
さっそくあらすじ・感想をまとめてみました！
一人の女性を取り巻く4人の男性の、それぞれが語る恋物語。
もう毎回、それぞれがそれぞれに切なさを抱えすぎで、読者はもうドキドキハラハラです。
続きにご注意ください！
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最新話更新中♪⇒⇒《どうしようもない僕とキスしよう》ネタバレ一覧
| 『どうしようもない僕とキスしよう』ネタバレ一覧 | |||
|---|---|---|---|
| 1巻 | 1話 | 2話 | 3話 |
| 2巻 | 4話 | 5話 | 6話 |
| 3巻 | 7話 | 8話 | 9話 |
| 4巻 | 10話 | 11話 | 12話⇐NEW |
どうしようもない僕とキスしようを全巻タダで読めたらな…て思ったことありませんか？！
前回は、宮野翠斗くんが主人公。
姉に対する長い長い恋のお話でした。
小さな頃はとっても仲が良かったのに、ある時から藍さんが翠斗くんを急に避け始め、徹底的に無視し始める様子はもう、読者には悲しすぎて読んでいてつらかったなぁ。
でも、翠斗くんの愛情は色を濃くするばかり。
彼女にどんなに拒まれても、態度を変えることがないのがもう本当にすごいなと思いました。
前回ラストは、台風の夜のお話。
誰も知らないけれど、両親が亡くなった台風の夜は藍さんにとってトラウマが蘇るのです。
急いで姉がいるであろう自宅に戻る翠斗くんの目に映ったのは、びしょぬれで震えている姉の姿でした。
小さな身体を抱きしめながら翠斗くんが思ったのは、〝この気持ちに 正しい理由があれば 狂気と呼ばなくてすむのに″ということ。
狂気と書いて「恋」と読む。この言葉がもう、本当に絶妙に読者の胸に迫りましたね。
どうしようもない僕とキスしよう 第5話のネタバレ
発売中のプチコミック８月号「どうしようもない僕とキスしよう」巻頭カラーでお邪魔してます。
新章スタート、藍をめぐって翠斗と香平が動きます。＆扉絵の担当さん作のアオリ文もぜひ読んで欲しい…毎回「そうなんだよ～！」と切なくなってます、私が😄 楽しんでいただけますようにー！ pic.twitter.com/nIB2poAx1U— 北川みゆき「どうしようもない僕とキスしよう」 (@kitagawa_mi) 2019年7月9日
今回は、そんなシーンの続きから始まります。
姉を抱きしめて、雨の音が響くリビングで翠斗くんは言います。
台風の夜は 事故を思い出すから 怖いんだろ？
言い当てられた藍さんは、一瞬翠斗くんを抱きしめ返すかのような手の動きを見せながら、次の瞬間には彼の背中を叩きながら叫びます。
オレがいるから もうひとりで怖がるなよ。
叩かれても叩かれても藍さんを放さずに言う翠斗くんですが、次の瞬間、藍さんはガリッと彼の指先に噛みつきます。
たまらず怯む翠斗くんを、睨みつける藍さん。
こんな時でも、本当にきれいですねぇ。
まっすぐに自分を睨む姉の目に映る自分を見て、翠斗くんが言います。
オレを拒む時だけ オレを見てくれるんだね。
その静かな表情！
…なんて切ない言葉なのか…！！（泣）
と、はっと目を覚ます藍さん。
目の前には、はだかんぼうの蘇芳くん。
どうやらセフレの時間だったようで、今のは藍さんの夢に出てきた記憶だったようですね。
ハマる
自分が寝ていたことに驚く藍さんですが、起きあがるとすぐに帰り仕度を始めます。
たまには泊まらない？と蘇芳くんは言いますが、藍さんは帰る、と即答。
蘇芳くんは重ねて言います。
今度 オレん家に来ないか？
行かない 恋人じゃないんだし、とこれにも即答の藍さん。
誰ともつき合う気はないから、と付け加える彼女を後ろから抱きとめて、帰る前にもう一回しよう、と蘇芳くん。
…諦めないね、キミはね…（汗）。
藍さんを抱きながら、蘇芳くんの心の声。
〝オレは この女にハマっている″
ハマる、という言葉が正しいのか、正直読者にはちょっと分からないけれど、「ハマる」っていうのは「耽溺する」ってことなので、まぁそういうことなんですかね。
蘇芳くんのこれは、翠斗くんの抱えている狂気にも似た愛情とは違いますもんね。
なんていうか、健全な恋って感じがします。
ある日の会社で、蘇芳くんは難しい顔で考え事。
周囲からはムズカシー仕事のこと考えてるのかな、とか騒がれていますが、考えているのは藍さんのことでした。
〝ファーストキスの相手になりたいとかいったら ひっぱたかれるかな″
…仕事しようか、青年（思わず肩をポンとしたい翠斗くん贔屓の読者）。
わざわざ
と、そこに内線がかかってきたのですが、相手は最近彼が熱心に営業をかけているマルケーズホテルの宮野さん。
そう、翠斗くんです。
アポはないのに突然訪ねてきた彼を、蘇芳くんは不思議に思いながらも喜んで会います。
どうしても直接話したくて、と翠斗くん。
〝わざわざ断りに来たってことか″と思いながら、翠斗くんのきれいな顔を盗み見る蘇芳くん。
蘇芳くんは、謎めいたこの弟と藍さんの関係を、『日本書記』に出てくる衣通姫伝説と同じことが起きているのではないか、と思っているようです。
ををを、蘇芳くんは意外と人の気持ちを慮れる子なんですな…！
ビジネスモードの翠斗くんは、先日の蘇芳くんのプレゼンに前置きしてから、若いお客様にこそ臆することなくまずは知ってほしいとまっすぐに告げます。
をををを、翠斗くんはまた、すごく物事の真理を突いた発言を…！（←翠斗くん贔屓すぎる読者）
彼は、上司にその思いを伝え、実験的に短期間でもヒカリビールと契約してみるかという言葉をもぎとったと話します。
立ちあがって、喜びをまっすぐに表現する蘇芳くんと、周囲の人が盛り上がる中、藍さんは背中でこのやりとりを聞いていて、こちらを見ようともしません。
立ちあがろうとする翠斗くんに握手を求めた蘇芳くんの目に入ってきたのは、噛まれたような傷跡。
痛そうですね、と蘇芳くんが言うと、翠斗くんはその指にキスをしながら視線を藍さんに流して、言います。
全然。
視線を追って、この傷をつけたのが藍さんなのではないかと思う蘇芳くん。
疑惑が彼の胸に広がってゆくのが見えるようなシーンです。
交流会
と、そこに会社の女子が今夜みんなで飲みませんか？ときゃいきゃい誘ってきます。
…無邪気…！OLさんってこんなに無邪気でいいの？！と思わずドン引く読者ですが、こういう感じで飲み会になだれこむって、結構あるんですってね、会社社会。
断ろうとする翠斗くんに、いいんじゃない？と藍さんが言います。
彼女作るいい機会でしょ 行ってきなさいよ。
こちらを見ようともせずにそう言う姉を見る翠斗くんの表情がもう、コワ！！
傷付いているような、怒っているような、暗い炎がともったような瞳をしています。
藍さんが行くのなら自分も行くという翠斗くん。
あたしが行くわけない、と言いかけた藍さんの体に、笑顔で巻き付くOLさん達の圧がスゴイ（笑）。
ものすごい笑顔なのに、「オイオイ分かってんのかコラ」みたいな圧を感じます（苦笑）。
さすがの藍さんも、職場の人間関係を危機にさらしてまで飲み会を断ることはできなかったようです（苦笑）。
諦めない
夜。
タカオくんのバー『bacio』では、渉くんがお見合い相手の写真をタカオくんに見せていました。
大きな製薬会社のご令嬢とのお見合い話が進んでいる渉くん。
縁談ではなく商談だよ、と言う渉くんに、タカオくんも切ない表情をします。
渉くんがアウィンナイトを注文したその時、お店のドアが開いて顔を出したのは蘇芳くん。
どうやら飲み会の二次会で、美味しいお酒が飲める場所がここしか浮かばなかったよう。
満席のお店に、営業スマイルのタカオくんがレアすぎる…（←言い方）。
OLさん達がはしゃぐ声を聞きながら、渉くんが姉弟で来るなんて初めてだねと驚いたように言います。
その表情には、「大丈夫か？いいのか？」という気持ちが見え隠れ（苦笑）。
だよねー、事情を知ってる身としては穏やかじゃないよねー（苦笑）。
OLさんが、ムリヤリ連れてきたからずっとだんまりな藍さんのことを報告。
あんまり仲よくないんですか？と無邪気に聞きます。
このコマの2人の表情の対比がもう、北川先生お見事！と言いたくなるコマです！
２人ともまったく同じトーンの表情をしています（苦笑）。
一人のOLさんが蘇芳くんに、断られてもまたプレゼンするなんてと褒めます。
これに、自信にあふれた表情で蘇芳くんが答えるのですが、この答えがまた、この人の異質さを如実に表しています。
仕事も恋愛も諦めるって選択肢はないから、と。
他の４人の表情が！
特にタカオくんと渉くんの表情が、なんていうか怖いっていうか、冷たいっていうか…！
そこに、蘇芳くんに先輩から電話がかかってきて、彼は急遽「忘れ物」と言って会社に戻ることに。
ミス
急いでタクシーを止めている彼の様子には、よほど大事な忘れ物なのか、トラブルなのかということがうかがえます。
止まったタクシーに乗り込みながら、行き先を言おうとしていた蘇芳くんの言葉を遮って、行き先を告げ乗り込んできたのは藍さん。
驚く蘇芳くんですが、藍さんは淡々と何故蘇芳くんが大事な取引相手である翠斗くんを置いて会社に戻ると言ったのかを分析。
この鋭い視点、藍さんらしいなって思いました。
こうやって、きっといろんな人とそれなりに関係を結びながらも、どこか人を遠ざけて生きて来たんだろうなぁって。
それはあまりにも切ないなぁって。
藍さんって、気の置けない女友達っていないのかしら…。
またもや第１話を見逃しているのでいろんな基本設定が分からないのが今頃もどかしい…（泣）。
見られたくない女に助けられてしまう、ヘコむ蘇芳くんですが藍さんは言うのです。
ミスした時は 助けてってすぐに言ってと。
それは、いつかの蘇芳くんの言葉でした。
驚いて藍さんを見る蘇芳くんに、ほほ笑む藍さんはもう、本当にやさしくてきれいな表情。
蘇芳くんを少なからず好ましく思ってるんだなって、分かる表情。
蘇芳くんは、たまらずにある言葉を口にします。
ハマっている、というにはあまりにもきれいな感情を口にする彼は、いつもの陽気でちょっとチャラい彼ではありません。
そう言って、立ちつくす藍さんを後ろから抱きしめたのは．．．
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どうしようもない僕とキスしよう 第5話の感想
ラストの決断には、もう読者はびっくりっていうか翠斗くん贔屓だからもう、藍さんをゆさゆさして大事なことはこういう勢いで決めるとみーんな傷付くんだよと言ってあげたい衝動に駆られてもう大変でした…。
イヤもう、なんていうか、こういう日は来ないと物語は進まないんだから仕方ないんだけど、もうちょっと穏やかな方法はなかったのか北川せんせーいッ！！！と北川先生をもゆさゆさしたくなる展開でしたね…！！
やっぱり初回を見逃しているからこれ以上のことは今の読者には言えないのですが、あーもう今後どうするんだろうどうなるんだろうみんな！！（←動揺のあまり表現が乱暴）
このシリーズ、ほんとに不定期なので次回が２カ月後とは限らないし、うううう、もうもどかしすぎる…！！
とりあえず、7/10に第１巻が発売になりましたので、それをチェックして最初からここまで読み返して今後の展開を予想していよう…。
