小森みっこ先生は、とにかく絵が美しい!ストーリーがかわいらしい!!
僕に花のメランコリーも、絵はもちろんグイグイとストーリーに引き込まれていきます^^
初恋相手が変わってしまったとしても・・・
花と弓弦の恋の行方は?
僕に花のメランコリー第9巻-56話のネタバレと感想です!
前巻までのあらすじ
主人公の雨宮花は、小さい頃から大好きな弓弦と運命的な再会を果たしたところから1巻が始まります。
荒れ果てていた弓弦の心を花の一生懸命な思いやりと愛情で癒してゆき、弓弦も徐々に素直に花への愛情を示すようになっていきます。
この巻は、付き合うことになった二人が、いよいよ謎に包まれていた弓弦の心が荒れた原因となった過去の核心にせまってゆく一方で、恋も新たな展開を見せるという重要な1冊になります。
第56話
引用元: 僕に花のメランコリー第56話より
55話では、弓弦の兄で花とも知り合いの未来先輩と偶然学校で再会し、弓弦の過去を教えてもらっているところで終わっていました。
その内容は、
弓弦が実家で実母を蔑まれて継母からもどんどん実母の思い出のものを取り上げられ、心が荒れ果てていき喧嘩ばかりするようになったこと。
その日々の中で将来水泳選手として有望視されていた昴の肩に選手として致命的な怪我を負わせてしまったこと。
それから花のいる高校に転校させられてきたことなどでした。
ショックを受ける花ですが、未来先輩から「大丈夫か?」と声をかけられ、はっと我に返ります。
未来先輩は
「ごめんな、こういう事、こんな形で聞かせることになって」と詫びます。
花はやっと気付きます。
弓弦が過去に言った「俺なんか産まなきゃよかったんだ」という言葉。
その時のことを思い出しながら、
「私もずっと…弓弦くんを苦しめていたと思います」
「”好きだから″で何をしてもいいわけじゃないのに そんな簡単なことも忘れて」
花は自分を”無神経で身勝手″と感じてしまいます。
未来先輩がと慰めてはくれますが、花は再会したての頃の弓弦の荒れ果てた姿を思い出しながら、「そんな中で私達は再会したんですね…」と言います。
花は”知ってしまったことを知らないフリは私にはできない″と自分の気持ちを再確認します。
一方弓弦はその頃、偶然話題にのぼっていた昴と再会していました。
弓弦は昴の弟(広樹)の落とし物を届けようとやってきたのですが、そんなことは知らない昴、弓弦に訝ります。
弟に事情を知られたくないのか昴は弟を離れた場所に追いやろうしますが、弓弦は鞄から広樹の落とし物を出して渡します。
昴はお礼を言おうとする広樹を遮り「練習に行け」とその場から建物の中へ追いやります。
そこはスイミングスクールで、昴の親が経営しているところでした。
建物や様子が変わったことに弓弦は驚きますが、昴は弓弦に挑発するような話し方で対応します。
なぜなら弓弦が昴に負わせたケガによって得た示談金によって、スイミングスクールは大きく買われたのです。
今までの弓弦ならケンカの火種になるには十分でしたが、花のおかげで変わった弓弦は、
「・・・悪かった」
と謝ります。
そして
「だから花に近づかないでくれ」とまっすぐに昴を見つめて言います。
「”近付くな?″フザけんなこっちはあの女に借りがあるんだよ
つーかなんだよおまえらふたりして疫病神かよ
もう帰れ 親がおまえのツラ見たらどう思う」
そこで踵を返して、昴は尚も言います。
「悪いな弓弦 おまえは一生俺に恨まれるんだよ」
建物内に入って行く昴を見送る弓弦の手のスマホには花からの着信が。
建物内では広樹が昴に声をかけ、昴から
「広樹おまえなんであいつに関わった」
と問われます。
しかし広樹に答える隙も与えず昴は
「もういいこれからは関わるな」と言い放ちます。
広樹が、おずおずと
「あのさ兄ちゃんの怪我ってあの人が…」
と聞きますが、昴はそれに答えることもしません。
「おまえは黙って練習してろ」
と背を向け、広樹はもう「…うん」と答えることしかできない、というシーンで次回へ。
僕に花のメランコリー第9巻-56話の感想
昴の皮肉たっぷりの様子とその挑発的な感じ、
色々分かっていないと「うわぁなんてイヤな子なんだ!」と思いますよね。
前巻までで簡単なエピソードが公開されているので、私としては「まぁそうなっても仕方ないよねーでも弟には優しいのねー」と思えます。
でも、こんな昴に対して弓弦の受け答えの冷静さにはもう仏か!?という印象を持ちました。
次のエピソードでは花との今後を考えた弓弦が行動を起こし始めます。楽しみ♪