マーガレット13号(2018)に掲載されている、僕に花のメランコリー第59話のネタバレです。単行本では9巻に収録されています。
前話までのあらすじは、過去と向き合う決意をした弓弦。
その過去を偶然弓弦の義兄から聞いてしまった花ですが、直接弓弦からその話を聞いて向き合っていこうと決意した花。
一緒にお互いの実母のお墓参りに行くための一泊旅行の許可を取りに雨宮家を訪れるところで終わりました。
いよいよお墓参りの一泊旅行です。ドキドキします!
続きは僕に花のメランコリーのネタバレになります、ご注意ください。
僕に花のメランコリー59話のネタバレ
前回58話のあらすじはこちら。
華やかなランジェリーショップのシーンからスタートしたのですが、色々見ていた花ははたと自分がランジェリーショップにいることに気付いて、恥ずかしさのあまりダッシュで逃げだしてしまいます。
このコマの花の衝撃の受けた様子がまた愛おしくおもしろいです。いつもより入念に体や髪の毛のお手入れを頑張る姿は、恋する女子としては当然ですよねー。
弓弦も同じように楽しみにしていてくれたら嬉しいと思いながら、お手入れを頑張る花がなんとも愛おしいシーンが続きます。
待ち合わせのバスターミナルには弓弦がすでに来ており、花はそのことに驚きます。いつだって、待つのは花の方だったから。
バスに乗り込みますが、花は弓弦の女心の努力への無関心な態度にムクれさっさと通路側に座ります。
車内では、いじける花となぜ怒らせてしまうのか分からない弓弦の鈍感さの痴話げんか。愛おしすぎます!
弓弦は結局高速バスで眠るのはやめて、遠い遠い道のりをふたりで行きます。あまりに遠くて花がびっくりしているくらい遠い場所にある弓弦の田舎。
墓地に着き、弓弦は花に仏花とお線香を買ってきてほしいと頼み、自分は先に行ってお墓を掃除すると言っていったん別れます。
仏花を買った花は、あらかじめお線香に火を付けて弓弦のもとに向かいます。
途中、賑やかな子ども連れの家族や、「もうすぐそばに行きますよ」と亡き夫のお墓をお参りする母をなだめる娘といったお墓参りならではの光景に出会いながら。
花は奥の方のお墓に行くと、弓弦が汗を流しながらお墓を掃除しています。
その横顔からは何も感情を読み取ることはできませんが、花はその姿をぼうっと見つめてしまいます。
ふたりで、弓弦の母に手を合わせるシーンは、なんとも静かで美しいシーンです。
花は、あの頃の自分達が今ではこんな風にそばにいることを、弓弦の母が喜んでくれているかと問いかけながら、
”来年も再来年も…来ていいですか?″
亡き弓弦の母に問いかけます。
そんな花の様子を見ていた弓弦は
「何 考えてた?」
と問いますが、花は
「ないしょです」
とだけ答えます。
お墓参りが終わり、これからどうするかスマホで調べる弓弦。
花は弓弦にそれ以外に考えてもいなかったように
「弓弦くんのおうちに行きたいです」と言います。
弓弦も一瞬考えたような表情で花を見つめますが、
「じゃあ 行くか」と答え、
ふたりの思い出がたくさんつまった弓弦の住んでいた場所に向かうことが決まって、この回は終わります。
僕に花のメランコリー第59話の感想
この回は、冒頭のふたりのやりとりなどからも、ああ、ふたりがただの幼馴染を脱してちゃんと恋人同士になったのだなぁということがしみじみ感じる回でした。
これまでの経過を見ていた読者としてはニマニマしてしまいますが、さらに興味深かったのは、男女の価値観の違いがはっきり出ているところでした。
女の子は好きな人に綺麗に見てほしいからちょっと露出したかったりするけれど、男の子は他の男もこれを見るのだということにハラハラしてしまったりする、という少女漫画のテッパンのやりとり!
でもほんと、男女の価値観の間には、深くて暗い溝があるわと歳をとると思ったりするんですけどね(笑)。
努力見てないんだねーみたいなことが歳をとってもあるのよ女子たち、となんだか励ましたくなりますが、まぁ、そういったことも含めて違う生き物同士が惹かれ合っていく様子が楽しいんですよね。
次回はいよいよ花がずっと気にしていた弓弦の生家と、それにまつわる弓弦の思いが聞けるようです。こちらも楽しみですね。
次号60話にネタバレはこちら↓