鬼滅の刃20巻のネタバレ!黒死牟と戦う悲鳴嶼たち
死期
黒死牟との戦いが続いています。
自身の体に突き刺さった刀を、痛みに耐えながら抜く無一郎。
出血が激しく自分の命が長くないことを察している無一郎、せめて役に立たねばと己を奮い立たせます。
そこに玄弥が声をかけてきて、胴体をくっつけてくれないかと頼まれます。
更に落ちている黒死牟の髪の毛を食べさせてくれないかと頼む玄弥。
彼もまた自分の死が近いことを感じており、最期まで兄を守るために戦い抜く覚悟でした。
岩柱・悲鳴嶼と相対している黒死牟は痣が発言した悲鳴嶼に残念だと言い放ちます。
曰く、痣が発言したものは例外なく25歳を迎える前に死んでおり、現在27歳の悲鳴嶼は今宵の内にも死ぬだろうとのこと。
しかし悲鳴嶼はそれを一蹴し、むしろ鬼殺隊である限り命を惜しむ者などいない、「甚だしき侮辱。腸が煮えくり返る」と返します。
更に一つ虚偽を述べたと指摘する悲鳴嶼。
「例外はあったのだろう。痣を持ち25を超えて尚生き続けた者がいた」
黒死牟の沈黙の中に動揺を感じ取る悲鳴嶼。
黒死牟は無言で襲い掛かってきます。
痣
一方、風柱・実弥は止血の処理を終えた所。
立ち上がった彼の右頬には、風車のような模様の痣が浮かび上がっていました。
戦線に復帰した実弥は悲鳴嶼と連携して黒死牟に反撃します。
悲鳴嶼と実弥を「柱の中でも実力上位」だと感じる黒死牟、特に盲目でありながら聴覚を頼りに武器を扱う悲鳴嶼の実力を認めざるを得ません。
なればと先に実弥を潰しにかかりますが、痣を出したとはいえ通常戦闘不可能な致命傷を負わされた二人の動きは更に精度を上げてきました。
しかし一気に柱二人が畳みかけようとした所で、間合いは十分あったにも拘わらず黒死牟からの攻撃で傷を負ってしまいます。
黒死牟の手には幾つもの枝分かれしたような歪な形の、長大な刀が握られていました。
指を切り落とされた実弥は、悲鳴嶼が鎖で軌道を変えなければ両腕を落とされていたと歯嚙みします。
悲鳴嶼たちの戦況の悪さにかなたとくいなは「他の柱を向かわせるか」と問いますが、輝利哉は否定。
上弦の壱は行冥と実弥、無一郎と玄弥の四人が必ず倒す。
更に激しくなる黒死牟の攻撃、背中に攻撃を受け膝をついた実弥に間一髪で無一郎が助けに入ります。
激しい戦いの中、離れたところで玄弥は隙を窺っていました。
自分にやれるのか?と不安を覚える玄弥。
なんで俺はこんなに弱いんだと悔しがる玄弥の脳裏に、ふと炭治郎の言葉が過りました。
一番弱い人が、一番可能性を持っているんだよ玄弥。
炭治郎の笑顔を思い浮かべ、やるしかないと腹をくくる玄弥。
そして落ちていた黒死牟の刀の欠片を口に入れました。
あの世界
一方、黒死牟の動きがあまりに速すぎると違和感を覚える悲鳴嶼。
この鬼には何が見えているのだ?と疑問に思いますが、「鬼にできることは人間にもできる」と意識を集中させます。
この見えぬ目は本質を見抜く目。決して惑わされない。
気付いた時には、悲鳴嶼には脈動を感知できるようになっていました。
炭治郎も見た、あの透明の世界です。
残された時間が少ない無一郎、一瞬でもいいから黒死牟の攻撃の手を緩めれば悲鳴嶼と実弥、どちらかが必ず頚を切ってくれると、活路を見出すべく奔走します。
まだ動ける内に役に立てる内に…動け。
そんな無一郎の意図を汲んで動く悲鳴嶼と実弥。
黒死牟の攻撃の隙間をくぐり間合いの内側に入ろうとする無一郎、悲鳴嶼と実弥のサポートもあり足を飛ばされながらも黒死牟の腹部に刀を突き刺しました。
無一郎が、悲鳴嶼が自分と同じ世界を見ていることに驚愕する黒死牟、それでも落ち着いて対処しようとしますが陰から狙う者がいました。
撃っていいから。構わなくていいから。
玄弥は無一郎から、黒死牟の動きを止められたら自分もろとも撃っていいとあらかじめ伝えられていました。
最後に躊躇するなよ、と念を押した無一郎。
黒死牟の刀のように目玉がギョロギョロと蠢く拳銃から放たれた銃弾は、見事に命中。
黒死牟の髪と刀を摂取したことにより血鬼術が発動、まるで木の根のように絡みついてきました。
すかさず間合いを詰める悲鳴嶼。