負の連鎖
5箇所めで、ついに痛みが強い時は動かすと悪化すると言われた田中さんは、もうとぼとぼと帰るしかありません(読者も治そうと頑張るのを諦めることにしました)。
帰り道、朱里ちゃんに田中さんは泣き笑いしながら先日怒鳴ってしまったことを謝り、これから映画でも観て過ごそうかなとつらさを見せないようにします。
その表情を見ながら、朱里ちゃんは思うのです。
田中さんはまっすぐでピュアで、タフでポジティブだけれど、それはベリーダンスがあったからだ、と。
元々は精神的に屈強な方ではない彼女を、どう支えたらいいのか、と思うのでした。
映画館を通りかかると、田中さんは努めて明るく観たいロマンス映画があるんだ、と張り切って見せますが、今日は上映が終わっていて、じゃあこっちを観ようかなと指差したのは、なんてこったいとんでもなくコワイやつ。
メンタルやられてる時にコワイ映画を選ぶのはやめろぉぉぉ!(泣)
自宅で好きな映画を観るように勧め、いつでも自分を呼びつけるように言う朱里ちゃんですが、ありがとう、と言ってくれる田中さんはいつもの彼女の表情ではありません(泣)。
そして、泣きながら自宅でDVDを観る生活を送る田中さんですが、どんどん映画のチョイスが暗くなってゆく…!(ムンク)
『小さな恋のメロディ』とかから、『タイタニック』へ、そしてそこから『八甲田山』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』へ…!(ムンク)
ダメだぁぁぁ!落ち込んでる時にビョークはダメだよ―――――!!(田中さんをゆさゆさしたい読者。でもそんなことしたらお互い肩が痛いのです…)
朱里に出来ること
田中さんの闇落ちを食い止めようと、色々調べまくる朱里ちゃんんが健気!(泣)
ネットで調べ、会社で経験者を探し、友達にも知り合いで四十肩になったことないかなどを聞きこみ。
そんな中で、ついに彼女は四十肩経験者のことを知っている人物に行きあたります。
それは、あの進吾くん。
…朱里ちゃんにとって鬼門になっているあの進吾くん…!
朱里ちゃんの脳裏に、進吾くんとのアレコレがよみがえりますが、ここはもう田中さんのためだからと腹をくくる朱里ちゃん。
お友達にも心配されますが、前と同じ関係にはならないと宣言して、彼を呼び出すことにしました。
そして、やってきてくれた彼に、四十肩の治し方なんてどうして知りたいんだ、そんな年上の男と付き合ってるのかとお説教されます。
つい、意地を張ってしまいたくなる朱里ちゃんですが、もうそういうのもやめたいと思って、正直に田中さんのことやこれまでの経緯を話すのです。
なぜそこまで同性の憧れの人に尽くすのかと言われますが、朱里ちゃんは田中さんにはいつもシャンとしていてほしい、そうでないと自分が不安になるから、と答えます。
嫌悪
その横顔を、なんとも言えない表情で眺める進吾くん。
そういうことならと、母親が四十肩になった時のことを話してくれる進吾くんですが、そこに広告チャラリーマン小西からLINEが。
ごはん行こうよとめっちゃ送ってくる(汗)。
あまりにしつこいので、さくっと電話する朱里ちゃんは、いつもの「Sabalan」でならいい、と答えます。
それを聞いて、進吾くんは小西のことを信用してないんだろ、と言い当てます。
朱里ちゃんは、すごく信頼するまでは男の人と知り合いのバー以外では飲まない主義なのを、いかにも「おまえのことを分かってるよ」と言うように話す進吾くんに、嫌悪感を抱く朱里ちゃん。
そらそうだ。なんか、自分は特別だって思ってるんだなってアリアリですもんね。鼻フックしたい(←ヤメロ)。