バースデーは、一井かずみ先生の大人気連載、『きっと愛してしまうんだ』最後の番外編です!
姉系プチコミック3月号に掲載されています。
もう谷地くんと歩さんには会えないのか、とがっくりしていたところだったので読者としては超絶嬉しいショートストーリー。
続きはネタバレになります。ご注意ください。
きっと愛してしまうんだのあらすじ
これまでの「きっと愛してしまうんだ」のネタバレはこちらに。
そして、今回の番外編はどんな内容かというと、「バースデー」というタイトルから推測できる方もいらっしゃるでしょうか。
そう、谷地くんと歩さんの赤ちゃん誕生にまつわる小さなお話。
バンザーイ!!
さっそくあらすじです^^
きっと愛してしまうんだ 番外編バースデーのネタバレ!
このお話のスタートは、「あー疲れた!!」という谷地くんの大きなぼやき。
朝は早いわスケジュールはキツキツだわ、しかもよりによってこの日、ということが彼にしてはめずらしいぼやきの理由。
予定日が大幅にずれてしまって、のことなのですが、おそらく谷地くんが東京を出る時には破水とか、そういう兆候が来ていたのでしょうね。
もう気が気ではない谷地くんがなんともかわいいのです。
スマホが鳴る度に飛びつく様子とか、必死で微笑ましすぎる…。
どうやら歩さんには弟の駆くんとお母さんがついていてくれるようですが、それでも谷地くんのことだから立ち会い出産とかしたいくらいの気持ちでいたでしょうしね。
時刻は21時半になろうというところ。
谷地くんは駆くんに連絡して、ホテルに着いたことや、いつでも連絡してほしいことを伝えます。
〝子どもが 生まれる″
そんな心の声とともに、谷地くんは持参した産婦人科のパンフレットを見つめています。
〝東京に帰ったら 生まれてる…長かったなぁ…″
スーツのままベッドに横たわり、そんなことを思いながら、妊娠発覚からこれまでのことを思い返す谷地くん。
変わっていく体型とともに「お母さん」になった歩さんと、自分を比較してしまう谷地くん。
このシーンの、谷地くんの独り言がもう、なんとも切なくて胸が痛いのですが、谷地くんらしくてまた微笑ましいのですー!
〝父親って…どーやって…なるんかな…″
そんなことを思いながら、眠りに落ちてゆく谷地くん。
きっと、心配とかでこのところろくに眠れてなかったんでしょうねぇ。
この谷地くんの呟きって、実は世の中のプレパパみんなが感じているのではないでしょうか。
テレビとか観てると思いますもんね。
そして仕事で出会ってきた男性達の言葉を聞くと、野郎どもは自分の中にいない命を間近に感じるということはマジで難しいのだ、と半ばあんぐりしたのだけれど、まぁ仕方ないと言えば仕方ないですよねぇ。
と、スマホが鳴って飛び起きる谷地くん。
どうやら分娩室に入ったようです。
電話を歩さんと繋ぎっぱなしにできないかと駆くんに頼む谷地くんですが、さすがクールな駆くん、歩さんが唸り声あげてるから無駄でしょうと返答したもよう(笑)。
そこで自分がスーツのままだと気がついた谷地くんは、今のうちにお風呂に入ることに。
そうしながら、歩さんに最初になんて声をかけようかと考える谷地くん。
選んだ言葉は、いかにも谷地くんという感じで、もうほっこり以外に言葉なしです(笑)。
そして、再び鳴る電話と、聞こえてくる元気な泣き声。
それを聞いて、谷地くんは…?
このラストシーンが、もうものすごく谷地くんらしく、そして歩さんらしいのです!
このラストシーンを見て、谷地くんはきっといいお父さんになるのだろうな、と確信すること間違いなしです!
きっと愛してしまうんだ 番外編「バースデー」の感想
あー、たった8ページなのに、ものすごい満足感でした。
さすが一井先生!もうありがとうしか言葉がない…!
このショートストーリーを読んで、RADWIMPSの『Tummy』という曲が私の頭をよぎりました。
とってもかわいい父親の歌なのですが、私はこの曲の父親像がすごく自然でいいなぁって思っています。
そして、無理に父親然とするのではなくて、この曲みたいに過ごしていたら父親になれるんじゃないかな、と思っていて、すると産後クライシスなんてもんにもならなくて済むんじゃないかなぁと。
もし男の子だったら、谷地くんにはこの曲のように子どもに接してほしいと切に願います。
あぁでも、本当に終わってしまったのね…、というがっくり感も押し寄せる今作。
一井先生は次号のプチコミック4月号(3月8日発売)から、いよいよ新連載がスタートです。
谷地くんや歩さんとは全然違うタイプの人物たちが登場するようですよ。
こちらも見逃せません!