『ふわふわゆれて、はらはらおちて』の4作目、紗英子×成海の物語です。
プチコミックでおなじみの北川みゆき先生、一井かずみ先生と2人の人気作家がコラボした作品!
他では味わえない至極の恋愛物語になっています。
こんなにも両者のいいとこどり楽しめる1冊はなかなかありません!
読んでいてドキドキと萌え萌えで感情が苦しい・・・
この続きはネタバレになります。ご注意ください。
ふわふわゆれて、はらはらおちて【紗英子×成海】のネタバレ
引用元:ふわふわゆれて、はらはらおちて より
ある夜のこと、
中條紗英子は別の課の後輩である河相成海という顔の綺麗な男に、自身の武内部長との不倫関係を突きつけられます。
成海の要求は、一週間中條の家に住ませるというもの。
「何をするの」と聞く紗英子。
成海は「たとえば口説いたりします」と軽口www
武内部長を守るために、紗英子はとにかく1週間成海を家に置くことにしました。
「1週間あなたのことを我慢したら武内とのことは黙っててくれるのね」と確認する紗英子。
成海は笑顔で「紗英子さんがそう望むなら」と答えます。
かくして同居(?)が始まったのですが、会社での紗英子は仕事キッチリ、必要とあらば上司でもやりこめてしまうため、他の社員からもあまり好かれてはいないようです。
そこを武内部長は「きみは本当はとても優しくてかわいらしい女性だ」と言い、紗英子との関係を続けてきたのでした。
「今晩、どう?」といういかにもオヤジな誘い方をする武内部長
「姪が泊まりに来てるので」と言い訳します。
帰宅すると、そこにはおいしそうなご飯が並んでいました。
翌日もおいしい食事を用意します。
「後片づけはオレがやるから、今晩はオレといて?」
紗英子も彼の美しい顔を眺めてしまいます。
アイス食べようと提案されて、彼が出したのは紗英子の好きなアイスでした。
その一本をシェアしますが、アイスをシェアするのは、まるで愛撫されているように感じられて紗英子は翌日もずっとどこかひっかかっていました。
紗英子は、
「しっかりしなきゃ。
自分が嫌いで自分を変えたくて
でも生まれ持ったものなんてそうそう変えられないし
好きな人は去っていく
私はいつまでも可愛げのないまま
武内さんしか私を受け止めてくれる人はいなかったもの」
と武内を守るためだと言い聞かせて眠ります。
しかし翌朝、成海は消えていました。
「1週間ともたずに私に飽きた」と感じる紗英子。
「ほら あならも去っていくでしょう」
出社した紗英子が見たのは、成海と武内が親しげに話している様子でした。
香港への転勤の内示が成海に出たこと、栄転だと褒める武内。
ショックを受けながら、視線が合うと紗英子は「ああやっぱり 綺麗な男」と思います。
そんな時、成海が爆弾発言をします。
「冴えない女に使う褒め言葉って なんでしたっけね」と。
慌てて制する武内ですが、成海は続けます。
「飲みにつれてってくれる度に教えてくれるアレですよ。不遜にも冴えない女ほど自分を可愛い優しいと思いあがっている。そこを理解者風に褒めてやれば向こうから勝手にすり寄ってくる」
紗英子が聞いていることに気付いた武内が、「会社でする話じゃないだろう!」と言いますが、成海は棒読みで「あ すみません」と。
紗英子がショックのあまり立っていられないと思った瞬間、
別の女子社員が「ひどい!武内さん私のことそんな風に!!」と叫びだします。
そういう利用のされ方をしていたのが、紗英子だけではなかったのです。
成海は紗英子の手をとり騒ぎから逃げ出します。
以前から武内から女子社員をたぶらかしている話を聞いていた成海。
その中に紗英子がいることを知って、自分が直球で紗英子を口説いても勝てないと思った、と告白します。
「中條さん あなたは綺麗です 誰かにすがらなくとも 今だって綺麗です」
まっすぐな告白の後に抱きしめられる紗英子。
「河相くん、私色々怒ってるよ」
「一番怒ってるのは、香港転勤」
と言います。
それを聞いて、
「好きです中條さん。遠距離だけどオレとつき合ってください」
と震える声で言いました。
成海が紗英子に恋に落ちたのは春の頃。
会社の飲み会を抜け出して帰ろうとしていると、コンビニからアイスを片手に出てきた紗英子を見かけます。
成海が、「おいしそーオレにもくださいよ」と軽口をたたいたところ、紗英子が「少し溶けてるけど好きなだけどうぞ」とアイスを差し出します。
一口食べた成海に「おやすみ」とアイスを口に含みながらも妖艶な笑顔で言ったことが始まりでした。
「これが恋か」
ふわふわゆれて、はらはらおちて【紗英子×成海】の感想
この成海の物語は北川先生原案でもありそう、と思いましたが、
部長の誘いの断りかたはいかにも一井先生って感じでしたね。
成海の去り方も一井先生っぽい。
成敗仕方も一井先生ッぽい。
ネームで色々決まるというのは知ってはいたけれど、ここまでかと驚かされもしました。
何回も言ってしまいますが、なんとも一井かずみ先生らしい物語。
北川先生の作画というのがものすごくマッチしていて、アルコと河原和音先生の「俺物語!」みたいにならんもんかと思ってしまいました。
でもお二人とも連載を抱えた大変お忙しい身なので、またスペシャルな機会を待ちたいと思います。
ふわふわゆれて、はらはらおちての他のネタバレはこちら。