春待つ僕ら 番外編その１「初恋」（デザート１月号・11月22日発売に掲載）を読んだのでネタバレ・あらすじと感想をご紹介します！
ついこないだ春待つ僕ら本編が最終回を迎えた本作。
ああ、終わってしまったわ、と思ったら番外編がスタートです。
そりゃあ、こんなにもイイ男がそろっていたらそのままにしておかないわよね、講談社…（←そこ？）。
続きは『春待つ僕ら』の番外編その１のネタバレです。
ご注意ください！
春待つ僕ら 番外編その１「初恋」のあらすじ
↓ ↓最終回まで更新中♪↓ ↓
春待つ僕らの番外編その１は、恭介さんのお話。
呼吸するように女の子を口説ける恭介さんの、切なくて一途な初恋のお話でした。
恭介さんのやたらとある色気は、この切ない初恋があってのことだったのね…
となんだかしみじみしちゃいました。
ネタバレだけじゃ物足りない！
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春待つ僕ら 番外編その１「初恋」のネタバレ
【デザート１月号が好評発売中💗】
『春待つ僕ら』番外編がスタート♬ 今回の主役は恭介💗
恭介の秘めた恋とは…？さらに12/13発売のKC⑬巻と連動で #応募者全員プレゼント ✨#春待つ僕らhttps://t.co/fBUOucsKON
※全プレはコミックス、デザートともに紙版のみ対象です。ご了承ください。 pic.twitter.com/VVFhBjzjuU— デザート編集部 (@DESSERT_kc) November 24, 2019
忘れられない…
はなしは本編最終回の花火大会の少し前にさかのぼります。
冒頭、瑠衣くんが恋が実った永久くんと竜二さんのことをうらやましいとかぼやいています。
自分なんて昔すぎて初恋なんて覚えちゃいない、とか（苦笑）。
恭介さんは、そんな瑠衣くんとは違って、初恋のことを忘れてはいない様子。
しかも、その相手には迎えに行くと言ってあるのだそう。ぎゃー！（早くも取り乱す読者）
思い出す記憶は、なんだか少し切なそう。
まだ子どもと言ってもよい感じの恭介くんに手を握られながら、うずくまる女の子。
彼の中に、こびりつくように残っている気持ちなのだとか。
そんな相手に、どうやら先日のホワイトデーのカフェバイトで再会したらしい恭介さん。
でも、相手はそんな約束は覚えていないようだし、指輪もしていた、と思い出しています。
それでも希望を持ってるんだなぁ、切ない…。
彼にとって、この再会はチャンスでしかないと思えたというのだから、さすが恭介さんって感じですよね。
初恋
ページをめくると、恭介さんがある女性をお家の玄関にお出迎え。
…なんなのこのサービスショットとしか思えないコマは…！あなしん先生ありがとうございます…！！（←嬉しいのかよ）
迎え入れたのは、翔ちゃんと呼ばれるきれいな女性。
恭介さんのお姉さん、沙羅さんの親友で、３年前に大学に進学するまではしょっちゅう恭介さんちに来ていたそう。
コーヒーが苦手で、それは今も変わらない彼女に、恭介さんは昔のように紅茶を用意することに。
ここで、回想が始まるのだけど、この翔子さんという人は、昔ものすごくハデだったらしくて、初対面は金髪でもう見るからにギャル。
小学校６年生だった恭介さんも、さすがにビビるレベルのギャルっぷり。
そしてある時はヤンキー衣装、ある時はロリータファッションと、ものすごく自由な人だったようです。
外見とは裏腹にコーヒーが飲めない彼女のために、紅茶を色々と用意するようになった恭介少年。
そんな彼の気遣いに、ある日翔子さんが気づいて、彼を抱きしめて感謝します。
そんな風に、いつだって明るくて些細なことにも大きなアクションで感情を表す彼女しか知らなかった恭介少年ですが、ある日彼女の違った一面を見ることになります。
本当の彼女
それは、街中で翔子さんを見かけた恭介少年が声をかけようとした時のこと。
ものっすごい高級車に乗った女性から、ものすごく叱責されている彼女を見たのです。
いつもの金髪にスカジャンといういでたちの彼女に、みっともないと言いながら早く車に乗れと起こるオバさん。
どうやらお母さんみたいなのですが、ひどい叱りよう（思わず拳）。
なんだかお見合いっぽい状況ですね。
それに対して、いつもの翔子さんからは想像できない押し殺した声で行きたくない、と言う言葉を聞いた恭介少年。
翔子さんは、ものすごく暗くてつらそうな表情です。
いつもと違いすぎるその表情と声が、恭介少年の胸に突き刺さり、しばらく忘れられずにいたある日。
いつものように遊びに来た翔子さんにお茶を出しに行くと、沙羅さんと彼女のおしゃべりが聞こえてきました。
どうやら、おうちが病院らしくて、彼女は跡取り娘としていいお婿さんをもらうように言われているよう。
すんごいお嬢様だと言ってはいたけれど、ほんとだったんですな…！ていうか今時お見合い…！庶民には分からない世界…！！（ムンク）
その話を聞いて、恭介少年は色々と悟ります。
彼女がうちに来る理由。
ハデな格好をする理由。
自由そうな彼女が、自分に時々言う優しいお説教。
それは、ちっとも自由ではない彼女ができる、心ばかりの自己主張。
なんとも切ない理由です。
お願い
その日、彼女を途中まで送っていきながら恭介少年は彼女からあることを言われます。
沢山恋をしてイイ男になってね、ということ。
ちゃんと好きな人と幸せになってね、勉強だってムリにしなくたっていいんだよ、と。
彼女ができないことを、恭介少年に託すように言う彼女。
恭介少年は、でもちゃんと自分の言葉で返事をします。
勉強は好きだからやる、将来は医者になりたいと思ってるんだ、と。
恭介少年が医者になる、という静かな野望を持っていることを知って、翔子さんはつい言ってしまいます。
大人になったら迎えにきて、と。
それを聞いて、恭介少年はある条件を口にします。
優しく手を握って、彼女と同じ目線になって言うその言葉が、ずっと恭介さんをどこかで支えてきたんですねぇ。
このシーンが、なんともすっごく素敵で、ちょっと泣けました…。
約束
回想が明けると、恭介さんが紅茶とともに沙羅さんの部屋へ。
沙羅さんはお風呂に入っているので、しばらく翔子さんとおしゃべり。
実はこのタイミングでの沙羅さんの入浴は、恭介さんが翔子さんと話したいから時間を作ってくれ、と頼んだから。
驚く翔子さんに、恭介さんは深い意味もないように今から抜け出して花火デートしたいくらいだ、と言いますが翔子さんは意味が分からないという様子。
恭介さんにはずっと彼女がいるもんだと思っていた翔子さんは、彼に高校入学以降彼女がいなかったということに驚きを隠せません。
瑠衣くん達との花火の約束をブッチぎってまで翔子さんと会いたかった恭介さんは、そんなことをおくびにも出さずに今から出れば花火がちょうど始まるところだよ、と笑顔で誘いますが…。
翔子さんは、今日は紗羅さんに相談があって来たのだからダメ、と断ります。
相談は、彼氏のことかと聞く恭介さん。
あ、と自分の左手の薬指にはめられた指輪を抑える翔子さんは、なんだか切なそうな表情です。
それを見て、恭介さんはなんだかジリ、と胸の奥が焼けるような気持ちになったよう。
彼氏ができたり、少し自由に恋愛ができるようになったから自分達と疎遠になったのか、と。
自分と交わした約束なんて、もう必要なくなったのか、と。
余裕がない
と、ちょうど花火が始まり、翔子さんはベランダに出て花火を眺めます。
いい感じに見える花火に喜ぶ彼女に、きれいになったね、と笑顔で言うけれど、彼女は恭介さんの方がすごくカッコよくなったね、とはにかみます。
あまりにカッコよくて、緊張してしまう、と言う彼女は、昔の弟みたいなくらいがちょうどよかった、とうつむきます。
今日だってずっと緊張していたと明かす彼女の手を、余裕もなくつかんでしまう恭介さん。
そして、ついにもう弟はムリだよと言ってしまうのです…！（ムンク）
しかし、バシッと音がして、恭介さんは片っぽのほっぺを真っ赤にしてしまいます。
驚いたのはお風呂上りの沙羅さん。
何やったのよと聞く姉に、大丈夫、フラれただけだからと答えながら、恭介さんはお外へ。
…そんな恭介さんに、はじめてかわいく見えるわ、と思う姉・沙羅さんがおもしろかった…（苦笑）。
カッコよさの定義
そして、翌日。
いつものカフェに集いながら、バイト中の美月ちゃんの髪に無意識に触れてしまう通常運転の恭介さんがいました（苦笑）。
もー、呼吸するみたいに女の子にそういうことすんのホントやめてほしい（汗）。
永久くんに、美月は近寄るなとか言われてる（苦笑）。
竜二さんに、今日変だなと指摘された恭介さんは、正直に昨日とてつもなくカッコ悪いことをしてしまったことを告白します。
驚きすぎてクッキーを２回も口からこぼしてしまう竜二さん、いいと思う（苦笑）。
そして、竜二さんがナナちゃんに「幸せになってほしい」と言ったことを思い出して、カッコイイよな、と言う恭介さん。
自分は自分以外と幸せになる相手をそんな風に思えない、と言う彼は、なんというか高校生男子っぽくてとてもいい（笑）。
竜二さんは、よく分からんけど、と前置きをしながら、恭介さんは、自分が彼女を一番幸せにできると思ってるから言いたくないんだろ、と指摘します。
それはそれでカッコイイ、とも。
おおおお、竜二さん、たまにすごくいいこと言いますよね…！（←さりげなく失礼）
そんな竜二さんに、恭介さんはもう一つ、聞いてみたいことが。
ナナちゃんに気持ちが通じた後で、初めて彼女に触れた時の気持ち。
あー…恭介さん、昨日めっちゃ拒まれたもんね…（遠い目）。
これに、竜二さんはまたいい回答をするのよ！もうオバちゃん彼の成長に涙が…（←親戚か）。
それを聞いた恭介さんは、そんな気持ちになるものなのか、となんだか晴れ晴れした顔で思います。
本当の気持ち
竜二さんがナナちゃんを本当に心から好きで、気持ちが通じたのは、それに相手の幸せを願えたのはきっと、自分の気持ちをちゃんとぶつけたからなんだろう、ということが分かったみたいですね。
それに、自分はまだカッコつけててちゃんと本当の気持ちをぶつけていないということにも。
ラストは、そんな恭介さんが翔子さんに告白に行くシーン。
これまで見たどの恭介さんよりもカッコイイ。
本当の気持ちを伝える言葉選びがまた、とっても素敵です。
さて、翔子さんはなんて返事をしてくれるのでしょうか？
その答えは、とっても意外な方法で示されて、そしてとっても意外な内容でした。
それは…？
と、いうところで、この番外編はおしまいになります。
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春待つ僕ら 番外編その１「初恋」の感想
イヤハヤ、恭介さん、すげーカッコイイよ…！
そしてこのお話、本当にすごくよかったです。
なんだか、こう言うとアレですが、今までの連載中で一番好きなお話だったかも。
ほっこりポイントもあれば、ドキドキポイントもあるし、泣けるポイントもあるという、もうすっごくいいお話でした。そして恭介さんがまぁ子どもの頃からもはや仕上がっているという驚き。
さて、次は誰のお話になるのでしょう？
次回は３月号になるそうです。うーん、１月が待ち遠しい！
