2018年11月28日発売の月刊flowers1月号に掲載の「青の花 器の森」第9話のネタバレと感想です。
青の花器の森第2巻に収録されると思いますよ。
今回は青子・龍生コンビが、社長に連れられ社会科見学!
以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。
『青の花 器の森』前回までのあらすじ
そして今月刊フラワーズで連載中の『青の花 器の森』もよろしくお願い致します。収録される10話まで描き終え、これから2巻の単行本作業に入ります。 pic.twitter.com/Nf9JpvGvbp
— 小玉ユキ 青の花器の森1巻9/10発売 (@yukicdm) 2018年12月11日
地元・長崎の波佐見の窯元で、絵付け師を目指して働く青子(31)と北欧で作陶活動をしていた新入りの龍生(27)。
優秀だけど無愛想で、絵付けに興味のなかった龍生も、二人で一輪挿しを作った経験から青子を認めるようになりました。
第8話で社内のコンペに出すべく、二人で作ったお皿はどうなるのでしょうか?
『青の花 器の森』第9話のネタバレ!
青子の働く窯元で、新商品開発のコンペが開催されました。
龍生と青子で話し合いを重ね、協力して完成したお皿が新商品として採用され青子はとても喜びます。
さらに、商品にするだけでなく、型を作って量産する決定がされました。
しかし、龍生は量産にとっても否定的。
青子は説得を試みるものの、龍生の器の形を変えられたくないという意志はかたく、絵付けについても
「あの柄は青子さんのタッチだからいいんです」
「ほかの人に描かせたくない」
と言われてしまい、その言葉を嬉しく受け止めもしました。
そんな折、窯元の社長は、二人を誘い出して、「社会科見学ツアー」へ。
ツアーで二人は、量産を依頼することになる職人さんたちの現場・型屋、生地屋、絵付け用のはんこ屋さんをそれぞれ見て回ります。
プロの技を真剣に見つめる龍生。
最初は乗り気でありませんでしたが、量産の工程や量産ならではの工夫、技術にだんだんと興味を示し始め、職人さんたちに質問を投げかけるようにもなりました。
帰り道に龍生は、社長に量産をやりたいと伝えて、自ら型屋さんとの打ち合わせに出席したいと志願するようにまでなるのです。
青子は
「龍生くんの器を波佐見の人達と作れるのが嬉しい」
と言いますが、龍生は
「俺の器じゃなくて、俺と青子さんの器」
いつも通り無愛想ながら思わせぶりに返します。
社長を見送ったあと、龍生が青子に連絡先を聞いて、連絡先を交換。
「いい器作りましょう」
という龍生のメッセージに胸をはずませる青子の描写で第9話はおしまいです!
『青の花 器の森』第9話の感想
波佐見焼の現場を体感できるお仕事マンガとしてのおもしろさ、青子や職人さんとかかわって龍生の世界が広がっていく展開、青子と龍生の関係の進展などなど、たくさんの要素が詰まっています!
第9話では、実際に波佐見の器作りにかかわる人が多く登場し、自分も青子&龍生と社会科見学をしているような気分になりました!
工場や、そこで実際に使っている機械や道具がシンプルでやさしいタッチでていねいにかき込まれているので、器を大切につくっているようすが伝わってくるようです。
青子の育った町を知ることで、青子や周りの人の器作りへの思いを、次号以降、いままでと違った目で見られると思います。
そして、きっと龍生もわたしと同じで、青子や波佐見への認識が大きく変わったんじゃないかな、とわくわくします!
連絡先を交換した二人の距離もどうなるのか……
龍生も青子も器のことばかりで恋愛は鈍いし奥手っぽいけれど、人間模様も目が離せません。