鬼滅の刃23巻(最終巻)の発売はいつ?ネタバレと最新刊を無料で読む方法

鬼滅の刃23巻のネタバレ~無惨戦クライマックス!果たして竈門兄妹の運命は…?

追い詰める

お前を殺すためにお前より強くなる必要はない、と無惨に語りかける珠世。

お前が生きる為に手段を選ばないように、私たちもお前を殺すために手段を選ばない。

 

本来、無惨には赫刀での攻撃は意味をなさない物です。

しかし珠世の薬が作用することにより、無駄であるはずの攻撃が極めて有効な手段となって無惨を追い詰めていきます。

 

またこれらは童魔に使ったものとも異なる為、分析・分解にも時間を割かなければなりません。

一瞬、無惨の動きが止まります。

 

好機と見た炭治郎、畳み掛けようとしますが次の瞬間凄まじい衝撃波が襲い掛かります。

それは炭治郎や伊黒だけではなく、鴉の目を通し館で司令塔の役目を追っていた輝利哉たちのところにまで…。

 

怪我を負いながらも気丈に振る舞う輝利哉たち。

夜明けまであと25分となっていました。

 

痙攣し動けない炭治郎、逃げようとする無惨の前に手負いの伊之助が立ちはだかりました。

手足を失った悲鳴嶼や義勇、命を落とした仲間たち…

返せよ、と涙を流しながら怒りを露わにする伊之助。

 

それが出来ないなら、百万回死んで償え!!

無惨は弱ってきているとはいえ、術に襲われてしまう伊之助。

 

そこに善逸が助けに入ります。

踏ん張れと声を上げる善逸、彼の耳には炭治郎の心音が聞こえていました。

 

生きる事だけ考えろと炭治郎に向かって叫ぶ善逸。

 

禰豆子ちゃんと帰るんだ、生まれ育って家に帰るんだ。

家族みんな待ってる。

二人が帰ってくるのを。

 

今度は善逸が危ういところを伊之助が救います。

炭治郎は血鬼術で神経系を狂わされているならと、日輪刀を太い血管と急所を避けた自分の体に突き刺しました。

いい加減に

一方、無惨は確実に疲労を感じ始めていました。

鬼殺隊は潰しても潰しても、何度でも立ち上がってきます。

 

何とか二人で攻撃を続ける善逸と伊之助。

激しい衝撃波が伊之助を襲い掛かったところで、間一髪起き上がった炭治郎が再び無惨に攻撃を仕掛けます。

 

三人で攻撃を畳み掛け、とうとう炭治郎が無惨を壁際まで追い詰めました。

もうこれ以上技を出せないと悟った炭治郎、一秒でも長くここに無惨を縫い止める覚悟を決めます。

 

無惨が無数の歯が生えたような腕で炭治郎を殺そうとしますが、そこに甘露寺が立ちはだかります。

 

もういい加減にしてよぉ!!馬鹿ァ!!

甘露寺の怪力は無惨の左腕を引き千切りましたが、同時に攻撃を受け倒れてしまいました。

 

そこに立ち上がった実弥の刀が左腕を吹っ飛ばしていきます。

と、突然無惨の頭部が二つに裂け、化け物のような口が炭治郎を噛み殺さんと牙を向けました。

 

下るなと自分に言い聞かせる炭治郎、しかし間に伊黒が割って入ります。

青褪める炭治郎、そこに夜明けだ!!と実弥の声が響きました。

 

このまま踏ん張れェェェ!!

太陽の光を目にするや、衝撃波で鬼殺隊員を吹っ飛ばす無惨。

 

辛うじて堪えた炭治郎でしたが、左腕が失われてしまいました。

祈るような気持ちの炭治郎の元に、右腕を失った義勇が駆け付け共に刀を握ります。

 

二人の熱が伝わったかのように刃は赤く燃え上がりました。

自分の肉体を守るかのように膨れ上がり、不気味な赤子のような姿になる無惨。

 

その中に炭治郎が吸収されていってしまいました。

日陰を求める無惨に、他の鬼殺隊員たちが本棚や車をぶつけて妨害します。

 

更に攻撃を仕掛けていく実弥や悲鳴嶼たち。

無惨は土に潜って逃げようとしますが、中に取り込まれた炭治郎の刀が無惨の肉体を切り裂きました。

最期

灼けていく無惨の体。

朝焼けと共に、死闘は終わりを迎えたのでした。

 

歓喜の涙を流す鬼殺隊員たち。

一晩中指示を出し続けた輝利哉は、怪我人の…手当てを…と呟いて気を失うように眠ってしまいました。

 

戦いの現場にいる鬼殺隊員たちにも、救護などの仕事が残されています。

薬を使うなと言う悲鳴嶼、自分が間もなく逝ってしまうことを解っていました。

 

私の最後の願いだ…

意識が虚ろになる中で、あの寺の子供たちの姿を見つける悲鳴嶼。

 

悲鳴嶼を傷つけたこと、獪岳を追い出した事を謝る子供たち。

いつも通り明日が来ればちゃんと話も出来たのに、本当にごめんなさい。

 

自分の方こそ守ってやれなくてすまなかったと謝る悲鳴嶼に、皆先生が大好きだから待ってたと言う子供たち。

じゃあ行こう…皆で…行こう…

悲鳴嶼は涙と共に静かに逝きました。

 

一方、伊黒に抱きかかえられている甘露寺。

体の痛みを感じず、もうすぐ死ぬことを悟った甘露寺。

伊黒もまた同じでした。

 

あまり役に立たなかったことを謝る甘露寺に、伊黒は初めて出会った時、あまりに普通の女の子だった甘露寺に救われたのだと伊黒。

 

ささいなことではしゃいで鈴を転がすように笑い、柱になるまで苦しい試練もあっただろうにそれを少しも感じさせない。

 

伊黒は、甘露寺と話していると楽しくて、自分も普通の青年になれたようで幸せだったと話します。

 

伊黒の言葉に涙を流す甘露寺。

私、伊黒さんが好き。

伊黒と食べるご飯が一番美味しいと話す甘露寺。

 

伊黒さんお願い、また人間に生まれ変われたら、私のことお嫁さんにしてくれる?

勿論だと伊黒。

 

絶対に幸せにする。

今度こそ死なせない、必ず守る…

来世への約束を結んで、伊黒と甘露寺は二人で逝きました。